おいしいお米ができる条件って知ってますか?
1つは、品種。もう一つは、稲が育つ地理的な環境(産地)。
そして、お米の育て方です。
どんなに良い品種であっても、環境があわなかったり、
作り方によっては、
本来もっているおいしさを引き出すことができません。
おいしいお米を育てるためには、のびのびとした環境で、
バランスのとれた栄養状態で、無理をさせずに健康に育てることが大切です。
稲も動物と同じように一つ一つの細胞からできた生き物です。
私たち人間は、食べ物の栄養がかたよったり、不摂生な生活をしていると
体調を崩しやすかったり、病気にかかりやすくなってしまいますよね。
稲もそれと同じで、かたよった肥料や無理をさせた栽培環境では
病気になりやすかったり、害虫の被害を受けやすくなってしまいます。
おいしいお米への第一歩は、稲がじゅうぶん活躍できるように、
しっかりとした「土づくり」と、のびのびとした栽培環境、
そしてバランスのとれた栄養管理のもと育ててあげる事からはじまります。
私たちはおいしいお米のプロフェッショナルです。
私たちがつくるお米は、自分で本当に食べてみたくなるようなお米を
目指してつくられています。
そして私たちは、おいしいお米のために常に挑戦をつづけています。
肥料のこと、稲の生理生態のこと、栽培のこと、保存のこと、精米のこと。
おいしいお米になることだったらなんでもどん欲に取り組んでいきます。
私たちが目指すお米は、毎日食べたくなるお米。
食べるたびに、おいしいと感動できるお米です。
おいしさの基準は人それぞれですが、
それでも、一人でも多くの人においしいと言ってもらえるお米、
喜んでもらえるお米が私たちの目標です。
私たちの米づくりで使われる肥料はボカシ肥料といって、
有機質の原料を発酵、分解された肥料を使います。
ボカシ肥料は微生物などのはたらきによって、
稲が吸収しやすいかたちに分解されたアミノ酸を多く含みます。
また、アミノ酸は稲にとって良質な栄養であるとともに
うま味成分でもあります。
アミノ酸とあわせて大切なのがミネラル。
ほとんどの農家の方は3大成分+1(チッ素、リン酸、カリと苦土)
だけでお米づくりをしているのが現状です。
しかし、私たちはそれだけではおいしいお米、健康なお米はできないと考えています。
私たち人間もごはんや肉だけでは健康な体を保つことができないように
稲などの植物も本当はいろいろな栄養素を必要としています。
私たちの与えるミネラル成分は数十種類。
ボカシ肥料のアミノ酸とミネラルによって健康に育ったお米は
味わいの深みが違います。
私たちは、除草剤や殺菌剤、殺虫剤など農薬を使わない事がおいしいお米づくりにつながると考えています。
田んぼには、稲と共生する有用な生き物や微生物がたくさん生息しています。とくに土中にすむ微生物や菌類の
働きは偉大で土づくりには欠かせない存在です。
農薬は害虫や稲にとって悪い菌などを殺してしまう代わりに、良い微生物や生き物にも殺してしまいます。
微生物などの働きの悪い土は、稲わらなどの未熟有機物の分解が悪いため、
悪いガスを発生させ稲の根に悪い影響をあたえます。
植物の吸収器官である根が健全に働かなければ、健全に育ち丈夫な体を作る事などできません。
農薬を使わないお米づくりは、多大な時間と労力を費やします。
しかし、それ以上に稲の生育する土中環境を整えてあげる事がおいしいお米を作る上では大切なことだと考えています。
私たちのお米は、収穫から半年たってからが本領発揮。
毎日食べるお米だから、1年中美味しく召し上がっていただきたい。
そんな願いから、私たちは収穫したお米を1年間をつうじて美味しくお届けする為に雪室での貯蔵を行っています。
雪室とは、冬の間に貯蔵した雪の冷熱エネルギーを利用して、お米を低温で保存するためのもの。
通常の低温倉庫が15度前後、雪室での貯蔵温度が2度前後なのでその差は歴然です。
また、氷温管理できる空調設備も併設したハイブリット仕様なので、万が一小雪の年でも安心です。
雪の優しい冷気で貯蔵されたお米を、夏の頃、他のお米と食べ比べててみてください。
おいしさの違いがはっきりわかるはずです。
どんなにおいしいお米でも仕上げが悪ければ、
その本当の美味しさをつたえることはできません。
お米を美味しく仕上げる秘訣はうまみ層。
うまみ層はお米の表面にあるヌカ層と胚乳の間にあるごく薄い層のこと。
このごく薄いうま味の層をいかに残せるかが精米のポイント。
私たちが行っているのは、低圧2段精米。
一般的には1回でお米を精米してしまうところを、精米圧力を下げて
2回に分けて精米を行います。
この精米方法はお米の温度が上がりにくく、お米のうまみ層を残すのに最適です。
また、ヌカ切れが良いためピカピカのきれいなお米に仕上がります。
そして、特注の大きな網目の白米選別機(厳選シリーズは2.3ミリ、こだわり米は2.1ミリ)
によって、食感のそろったお米に仕上げています。
さらに、産直農家ではまだあまり普及していない色彩選別機によって、
お米に混ざった小石や異物、色のついた不良粒などを取り除いているため
きれいなおいしいごはんを安心して召し上がっていただく事ができます。